40代は転職面接の流れを掴め!合格したいなら企業が望む人物を演じろ

転職活動の中で最も苦手なのはダントツで面接ですよね?

転職理由や志望動機を考えるのはまだしも、できることなら面接は避けたいと考えている40代は実際多く、とにかく緊張して究極の緊張状態に陥る面接の場では徹夜で覚えたサクセスストーリーも一瞬で飛んでしまいます。

それを和らげるには、どこでどういうタイミングで何が起こるのか、何を聞かれるのかを把握。

多少なりとも未来を予測できれば、不安が和らぐものです。

そのうえで企業が望む人物像を演じ切る!これが面接対策の全て。

まずは当日の流れに沿って、一般的な面接の流れを把握していきましょう。

目次

STEP01:訪問は早すぎず直前過ぎないのがポイント

STEP01:訪問は早すぎず直前過ぎないのがポイント

まずは、遅れずに面接会場に到着することを心掛けなければなりませんね。

5分から10分前に到着すべきと一般的に言われていますが、私は常に10分から15分前の到着を心掛けてきました。

夏場だと特に、面接会場内での汗の匂いは気になるもの。

極度の緊張状態で、思ってた以上に汗が噴き出して焦った経験は誰しもあるのではないでしょうか?

クールダウンして汗を逃がすのに時間がかかりますから、交通機関の遅れを予想して早め早めに行動するのがポイントですが、あまりにも早すぎた場合は近隣の商業施設やコーヒー店で時間を潰すべきですね。

間違っても、面接会場近辺でタバコを吸ったり1時間以上も前に到着してしまうのは完全にマナー違反です。

早く着いたからといって、そこを評価してくれる面接官は皆無ですからご安心ください。

また、面接会場に入ったら指示されなくてもスマホ電源オフ。

そおっと覗いたらスマホに夢中な転職希望者がいたって話はよくありますし、40代ともなれば人格を疑われるので絶対に避けるべきですね。

面接攻略本によれば、待機中は待合室に通されるパターンが多いですが、私の場合9割以上の確率で面接会場である会議室に直接通されるケースが多かった。

つまり、会場で面接官たちを待ち受けるパターンです。

面接官をやっている時も、転職希望者を待たせている会議室に後から私たちが入室する形です。

どちらにしろ、入室したらカバンは椅子ではなく床においてコート類は片手で持って面接官を待ちます。

案内係の方に「荷物は椅子に置いてください」と言われても引っかかってはいけませんよ?

案内係のの方がいいと言っても、面接官は椅子に手荷物を置く行為を見逃さないかもしれません。

ですから、正しくはカバンなどの手荷物は床において、面接官から「床では荷物が汚れるでしょうから、椅子に置いてください」と指示があって初めて手荷物を椅子に置きなおすべき。

STEP02:面接は応募企業の望む人物像になりきる

STEP02:面接は応募企業の望む人物像になりきる

履歴書や職務履歴書、自己紹介、志望動機や退職理由をアレコレ聞かれる面接を得意とする40代はいないに等しいのではないでしょうか?

基本的に聞かれる内容は、会社ごとに違いますから、それぞれの会社に見合った答えを用意する必要があり非常に面倒。

面接官が入ってきたら、起立して椅子の右側にシフト。

「斎藤一です、本日はお忙しい中よろしくお願いします。」と45度の角度でお辞儀しましょう。

その数秒後、面接官から「どうぞおかけください」と声がかかりますから、言われて初めて着席しましょう。

面接の合否は、最初の5分で決まるのが私達面接官の常識。

対人印象の半分以上は外見で決まり、最初の5分であなたに対するイメージが固まってしまいます。

もちろん、面接時間内での一挙一動で合否は大きく揺れますが、最初の5分で減点されたあなたのイメージを取り返すのは並大抵のことではできません。

01:自己紹介

まずは交感の持てる身だしなみを心掛けます。

服装の乱れはもちろんのこと、髪の乱れ、肩にフケが落ちていないか、女性の方はストッキングが伝線していないか面接会場に到着し次第チェックを始めるべき。

面接は午後から行われることが多いので、昼食を食べた後は歯を磨き、口の周辺やスーツに食べかすが付いていないかどうか最低限チェックしておきましょう。

面接開始直後はどうしても緊張してしまいがちで、時事ニュースや世間話を持ち出して場をホグそうとするタイプの面接官がいますが、この時すでに面接は始まっていますのでご注意ください。

間違っても熱く語らないのが最大のポイントです。

最初の5分で決まるあなたのイメージが、本題に入る前に固まってしまい色眼鏡で見られます。

その後、「軽い自己紹介をお願いします」と言われるパターンが多いのではないでしょうか?軽いとは一体何秒なのか?聞き返すにはいきませんから、自宅で考え抜いた自己紹介を1分程度を目途に行うべきですね。

このとき重要なのが、声のトーンと姿勢です。

面接中の姿勢は最大限に背筋を伸ばして、手は握りこぶしして軽くひざのうえに乗せておきましょう。

02:志望動機

面接の流れは各社によって違うものの、聞かれる質問は決まっていてその意図も共通です。

面接官がまず真っ先に知りたい答えは「なぜ当社を選んだのか?」かです。

恋愛で言えば「何故私が好きなのか?」に該当するパートですから、「私があなたが好きな理由はコレ」と答えなければなりません。

逆に言ってしまえば、最初に繰り出されるこの志望動機さえクリアしてしまえば、あなたの印象は企業が望む人物像に当てはまるわけなんですよね。

この質問に対しては、何を答えたらいいのか分からない40代が多いのですが、答えるべきは企業が求めている人物像。

その人物像そのものは、募集要項に書いてありますから、その通りの人物像を演じればいいわけです。

03:転職理由

退職理由には、2つしかありません。

人間関係か待遇への不満です。

ただし、ホンネで人間関係や不満を語ると確実に落とされますから、ここは踏ん張って建前の転職理由を作文すべきですね。

私達の中には、「ホンネで語ってくださいね」って意地悪な質問を繰り出す面接官もいますが、トラップに引っかかってホンネを熱く語ると確実に落とされます。

私も面接を担当する前の20代に、この手のトラップでかなり落とされましたから。

人間関係・待遇に不満以外で転職者が多用するのがキャリアアップですが、これも即戦力を期待されている40代は使えません。

ではどう答えるのが最も効果的なのか?それは、ステージ替えの考え方です。

20代30代でバリバリ経験を積んで自分は成長したけれども、前職で満足のいく仕事内容に当たらなかった。

40代はどちらかというと管理する立場に回されたが、自分としてはまだまだ成長したい。

だから転職したとするのがもっともらしい答えではないでしょうか?

転職理由はどうしても後ろ向きになりがちですから、面接対策で何を聞かれてもポジティブになるようにしておきましょう。

04:強み

強み・弱みも答えにくい質問ですがこの質問から自分を客観視できているのか?この職場でうまくやっていける人材なのか見極められるため重要です。

特に、自分を客観視できているかは非常に重要で、自分の強みや弱みを客観視できている転職者はどんな職場に行っても能力を発揮できるし改善する余地も持っていると分析されます。

また人間は自分の弱みや知られたくないことを隠そうとするセコイ生き物。

面接官は、履歴書類が盛られた書類であることは見抜いていますから性格診断テストを積極的に導入するのです。

履歴書類からは見えない隠れた性格が分かれば、転職者の裏の顔が見えてきます。

自分の強みは、協調性だとアピールしても、性格診断テストでは一匹狼タイプと診断され「こいつはウソを付いているな」と後日判明してしまうので注意してください。

そうならないためにも、私はやはりリクナビNEXTのグッドポイント診断をお勧めしています。

リクナビNEXTのグッドポイント診断は、企業で実施されている性格診断テストとほぼ同じアルゴリズムで作られていますから、グッドポイント診断で出された5つの強みを自分の強みとすることで、後日判明する性格診断結果と一致。

家族に聞くのもいいですが、彼ら彼女らはプロではありませんから、見誤る可能性もあります。

ご注意くださいね。

05:入社後の活躍

即戦力が求められる私達40代は、入社後の活躍について具体的説明を求められます。

志望動機と同じく、これから未来の出来事を語りますので非常に答えにくい質問であります。

基本的には、これまでの経験やスキルを用いて御社でこういう活躍ができると答えればいいですが、社風にそぐわない押し付け風になっていないかどうか特に気を付ける必要があります。

自分の中では、過去の経験やスキルが活かせると考えていても、先方から押し付けがましいと取られ不採用になる場合も多いです。

また、「できる」「確約する」などの断定的な物言いは入社後にトラブルになりますから、私の経験して得たこのスキルを御社で貢献していきたいと「考えている」「自身がある」程度に留めておくべきですね。

06:条件の交渉

企業側から、基本給やボーナスの有無だけでなく、残業や休日出勤に関しての雇用条件の確認が行われます。

雇用条件はしっかり確認しておかないと後でトンデモナイことになりますが、面接中にする必要は全くありません。

「希望の月収額、年収額をお答えください」という質問で40代の多くがミスを犯します。

これも面接官のトラップのひとつですが、ホンネで希望の年収を答えてしまうと企業が想定している年収以上であった場合はもちろん不採用。

逆に希望の年収よりもずっと低い年収であった場合は、採用される確率は上がりますが後日の交渉が困難になります。

ですから、面接中に提示された条件は全て鵜呑みにして、「御社の規定に従います」で通すべき。ではいつこちらの希望を伝えればいいのか?それはもちろん、内定をもらった後です。

面接中はいつでも落とせるただの候補者ですが、内定が出た時点で、あなたは辞退されては困る人材に変わっているのですから。

07:逆質問

面接でのやり取りで分からなかったことや、不安に思っていることを質問できるのが逆質問タイムですね。

ただ、気を付けなければならないのは、「何か質問は?」の質問意図はやはり志望動機に連動していますから、少し調べれば分かる質問ではなく入社への意欲をさりげなくアピールするのがベスト。

逆質問で最後のアピールをブチかますいやらしい手法です。

私がバリバリの採用畑の上司に聞いたのが、入社後のイメージを膨らませる系の質問。

私も40代でリストラされて転職活動した際多用したのが、1日、1か月の仕事の流れですね。

「御社での1日の流れをザックリと教えてください」から始まり、1か月1年と聞いていきます。

大抵の場合「なぜそんなことを聞くのか?」と怪訝がられますが、「1日も早く御社で即戦力になるためのイメージをしています」と答えます。

ただあまり効きすぎると逆効果ですから、その場の雰囲気を読みながら繰り出してください。

工場であれば、「いつもは企業秘密で見せられないんだけど」と工場案内に至る場面もありました。

逆質問でそこまでもっていければ、合格は目の前ですけどね。

STEP03:退室は面接の締めくくり!絶対に気を抜くな

STEP03:退室は面接の締めくくり!絶対に気を抜くな

退室から、面接会場を後にするまでが面接ですから絶対に気を緩めないようにしてください。

逆質問タイムが一段落したら、面接官から「本日の面接はこれで終わり」コールがあるので、起立して椅子の右側にシフトし「本日はお忙しい中ありがとうございました」と一礼するのがマナー。

面接の時とは違い、私達転職者が退室するパターンが99%以上を占めますから、ドアまで近づいたらもう一礼してドアを開け退室しましょう。

この時も、ドアは静かに開けて静かに閉める、最後の最後まで緊張しておくべきですよね。

また面接者が自らドアを開け、エレベーターホールや出口付近まで見送ってくれるパターンも多いので面接官の歩調に合わせ歩いてください。

早すぎても遅すぎてもダメですよ。

過去に何度も目撃したのが、門を離れた瞬間タバコを吸い始める転職希望者。

残念なことに、見送り担当の若い面接官はそこまで見るよう指示されています。

40代は面接の流れを掴んで企業が望む人物を演るだけ

最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。

  • 面接会場へは15分前到着を目指そう
  • 面接では企業の望む人物像になりきるべし
  • 身だしなみも忘れがちなので直前にチェック
  • 志望動機を完璧に答えられれば一発逆転できる
  • 面接後は会場周辺でたむろしないこと
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