転職回数が多いハンデを乗り切れないってメチャメチャ悲観的になっている40代が多いですよね?
もちろん企業が欲しいのは、若くて使える人物。
年齢がネックでも輝かしい経歴の持ち主であれば、これまで培ってきた経験とスキルで若者を凌駕できる。
大勢の部下を従えて巨大なプロジェクトを動かしてきた、海外事業を立ち上げてきたとかカッコいいじゃないですか!
でもそんな輝かしい経歴があれば、そもそも苦労しないしネットサーフィンして探る必要もない。
相手のハートを射貫ける高性能ライフルを持っていれば楽ですが、そんなことが出来るのはほんの一握りにすぎません。
転職回数など不利な条件を持つ私達は、時にこん棒で相手に立ち向かわなければななりません。
輝かしい経歴がなくても、社会人として長年培った人間力を強力な武器にして戦うしかありませんが、ただのこん棒のままで戦うか、聖剣エクスカリバーに変えて戦うのかはあなた次第です。
目次
40代転職者は求められているものが人間性と理解する
転職を成功させるためには、採用先とあなたが相思相愛の関係になる必要がありますが、自分がどんなに入社したいと望んでも、採用先から欲しい人材と思われなければこの恋愛は成立しません。
企業が欲しいのは、給料に見合うだけの働きができる40代です。
ですから、書類選考で使える人物だとアピールできなければ面接にすら進めません。
じゃあ、あなたには何ができてどんな魅力があるのか考える前に、あなたはどんな敵と戦おうとしているのか、あなたにはどんな武器があるのか考えていきましょう。
企業が40代に何を求めているのか?
転職サイトのリクナビNEXTが2014年に行った「40代50代の転職意識に関する調査」から大きく分けて
- 業務処理能力
- 責任感
- 人柄性格の良さ
の3つが評価されていることが分かります。
この結果からも、採用側が40代に即戦力を期待していることは否めません。
しかし、同じぐらいの確率で人柄の良さも重視されていることが分かります。
人間性を重視するの文言は、一度ぐらいは求人票で目にしたことがあるハズですよね。
でも、聖人君主のような人が良い人物であればでいいわけではありません。
どういう基準で見ているかは、これまで培ってきた経験とスキル、柔軟性があるか否か、最後に社会人としてのマナーの3項目です。
これまで培ってきた経験とそれを発展させる応用力は、40代が転職活動をくぐり抜けるための最大級の武器。
年齢が高かったり転職回数が多いから転職できないのではなく、20年余りのサラリーマン生活で培った豊富な経験を応用して、短期間で戦力になれると確信してその魅力をアピールすべき。
たとえ未経験の職種にチャレンジする場合でも、これまで培ってきた経験との共通項を見出してアピールすれば、採用担当者に良い意味でギャップを与えることができます。
倉庫業務で培った在庫管理スキルを工程管理分野で活かせるアピールは正にこれに当てはまります。
こじつけでも構わないので、履歴書類で「この人物に会って話だけでも聞いてみたい」と思わせたら儲けものです。
人間どうしても歳を取ると柔軟性が失われますが、新しい職場では否応なしに新しい環境に馴染無必要があります。
「前の職場ではこんなやり方はしなかった」とか「こんな非常識なする職場は初めてだ」と頑なな態度を取る人物であれば試用期間でサヨナラせざるを得ません。
40代であっても新しい環境では、ただの新入社員と肝に銘じる姿勢が問われるわけです。
社会人としてのマナーは言うまでもありませんよね?交通渋滞で面接時間に遅れて来るなどもってのほかですから、30分ぐらい前には近辺に到着しておくぐらいの綿密さが必要です。
人間性が求められる業界に戦いを挑むのも有効です。
40代が持っていれば強力な武器になるマネジメント経験
40代が転職する上で欠かせないと言われているのが、マネジメント経験。
某掲示板では、管理職経験がない40代は転職すらできないと揶揄されますが、そんな事実は全くありません。
管理職経験のない層の転職成功者も大勢いらっしゃいます。
でもそういう書き込みを真に受けて絶望している40代がいるので、この際ハッキリ言っておきますが、企業が求めているマネジメント経験=管理職経験ではありません。
もちろん管理職として部下を率いた経験は、堂々たるマネジメント経験ですが、後輩を指導した経験や2、3人からなる小規模なプロジェクトリーダー、社内効率推進委員会経験者もマネジメント経験に含まれます。
もっと言えばアルバイトに社員として指導した経験なんかもOK。
アピール材料がないと絶望しているあなたは、こじつけでも構わいません。
後輩やアルバイト店員を指導した経験をアピールすれば問題ありませんし、多くの40代が「新入社員を指導した経験と、その時に得た経験」をアピールしています。
ないんじゃなくて、エピソードは作るんです。
プロジェクトリーダーと聞けば、何十億もの金が動く巨大プロジェクトをイメージする人が多いですが、2~10人からなる小規模・中規模のものでも構いません。
さすがに、1人で完結するプロジェクトは論外ですが、プロジェクトを立ち上げる機動力、チーム員を率いるためのリーダーシップ、成果を発表するためのプレゼン能力は、どの業界に行っても必要とされます。
ウソは絶対に見抜かれますから、20年のサラリーマン生活を振り返って必死に思い出してください。
ない、ないって泣き言言ってた40代でも、1つや2つぐらいエピソードは作れますから。
転職における資格はサブウェポン的な存在でしかない
超が付くほどの国家試験を持っていれば強力な武器になり得る、転職に有利だと考えるのは仕方ないことです。
遊びたい気持ちを抑えて、家族との時間を犠牲にして取得したんでしょうから、何が何でも仕事に活かしたい転職で有利に立ちたいと思うのは当然の結果。
しかし実際は、さほど効力を発揮しないのが実情ですよね。
むしろ一歩アピール方法を間違えば、永遠に書類選考すら通過できない無間地獄に陥ってしまいます。
どちらかというと、超が付くほどの国家資格があれば転職を有利に進めることが出来ると考えるのではなく、転職する業界や職種で必要とされている資格や実用的な資格を取得するべき。
転職のため必要な資格は何なのかを考えてアピールしなければ、ドツボにハマります。
「介護職にキャリアチェンジしたいのに、宅建士の資格が何で必要なんですか?」って言いたくなる。
宅建士がないと介護職の仕事が出来ませんか?宅建士を持っていることで、何か優遇される点がありますか?
本当に資格を取得して有利に転職したいのであれば、その資格を持っていなければ仕事ができない業界を狙い撃ちするのがセオリー。
私が在籍している介護業界は、2025年まで慢性的な人員不足が続くと言われていますから未経験の40代であってもウエルカム。
お客様は人生の大先輩である高齢者ですから、少しのことでもキレる若年層よりも、長年の社会経験で培った人間性とマナーを兼ね備えた40代に白羽の矢が立っている。
この業界に転向するのであれば、かつてヘルパー2級と呼ばれていた介護職員初任者研修が必要。
他にも介護職員実務者研修や介護福祉士、ケアマネージャーの資格もありますが、一定の勤務経験が必要ですから未経験であれば初任者研修で充分です。
TVで報道されているように、最初の1、2年は薄給ですが介護福祉士やケアマネージャーを取得することにより確実に昇給が見込める業界ですから、出る杭が打たれることはありません。
しかもドラクエ感覚で確実にレベルアップして行けるから、ハマる40代はハマっているようです。
私もこの業界に転向する際、頑張って介護職員初任者研修を取得。
まぁ言うても、総務職だから一度も活用したことはありませんがね。
40代の私はチャレンジ精神と転職回数を武器に戦った
40代でリストラされて転職活動を余儀なくされた私のメインウエポンは、チャレンジ精神と転職回数。
「はぁ?バカにしてんのか?」って思ったでしょ?
もちろん、転職回数2回以上の40代はお断りのお堅い企業には全く通じません、門前払いされてハイさよならです。
一方で、職場環境が整いきっていない中小零細企業やベンチャー企業には、結構な確率でこれがウケてしまう。
理由は簡単です。
企業内で何らかの改革行いたい、新しい仕組み・体制を作りたいが、他の企業がどんなやり方をしているのか分からない。
見当もつかないから、企業コンサルタントや社労士を雇って実務的なアドバイスを貰いたいが、机上の空論ばかりの使えないコンサルや社労士。
だったらいっそのこと、様々な職場で経験を積んだ実務担当者を雇ってしまえばいいじゃないかって話になる。
そういう時に、「私は転職回数が5回あるけど、その先々で得た経験は御社の発展に貢献する自信がある」アピールする転職者が現れたら?
「得体のしれない転職者だけども、話だけでも聞いてやろう」って企業に、そこそこの確率で遭遇することが出来る。
マシンガンも数打てば当たるもので、私が30代で某大手鉄鋼メーカーに中途採用で入り込めたのも、40代で8社もの内定を勝ち得たのもこのゲリラ戦法を駆使したお陰です。
40代の転職活動を支援している管理人からアドバイス
不採用通知を続けざまに受けると、「ひよっとして自分は、世の中から必要とされていないのか?」と自暴自棄になってしまいます。
そういうことばかり考えるようになると、精神的にも追い込まれて、転職活動どころではありませんよね?
私も40代でリストラされて転職活動した際、散々不採用通知を受け取ったので気持ちは良くわかります。
ネガティブな感情は、行動する勇気を徐々に削いでいきます。
「どうせ応募しても不採用だから応募しない」と思い始めると、ストレスが極限に達している証拠。
そうなってしまったら、転職エージェントに相談する気すら失せてしまいます。
40代が不採用続きなのは自分の市場価値やニーズを把握していないことが大半。
人は自分の範疇でないと中々物事を決められない生き物ですから、キャリアコンサルタントに相談するのが一番の近道。
でも理由を付けて、転職エージェントが持つ非公開求人枠を取りにいかないのは転職そのものを諦めるのと同じです。
転職エージェントは、転職サイトと違い無料で色々お世話してくれます。
転職エージェントに出向いて面談しなければならないのが唯一のデメリットですが、履歴書類作りやブラシアップを手伝ってくれたり、求人検索の時間を短縮できる点では他人任せにして転職活動を進めていきたい40代にとっては頼もしい存在。
私が最もお世話になったJACリクルートメントは、日本の企業にはないリクルートメント・コンサルタント制を取っています。
これは、企業担当者がキャリアコンサルタントを兼任する形態を取っており、先方の企業風土や採用担当者の年齢だけでなく、性格や好みといった企業情報を詳しく教え面接対策に威力を発揮します。
さらに、登録から求人の紹介、面接、内定に至る一連の流れが非常に早いのが特徴。紹介してもらえる求人は、基本的に面接まで進めるためストレスを感じることもありません。
何を武器に戦うべきか分からない40代が転職できない
最後に要点をまとめておきますので参考にしてください。
- 40代が求められているものTOP3
1位:50.3% 業務処理能力
2位:49.7% 責任感
3位:49.0% 人柄・性格の良さ - 持っていれば強力な武器になるもの
マネジメント経験
プロジェクトリーダー経験
社会人としてのマナー - 資格はサブウェポン的な存在
(関係のない資格をアピールする際は慎重に) - ゲリラ戦法的なアピール方法も有効
(慣れが必要)
実際のところ、転職回数や年齢で絶対的に不利な私達は正攻法で戦っても、若い転職希望者や優秀な40代には敵わないません。
ですから、ゲリラ戦法で戦わずして勝ち抜けるのが最も有効です。
何百社から門前払いされる前に、是非斉藤式転職法をマスターしてください。
面白いように書類選考率が上がりますから。