
プログラマーって何だか難しそうな職業って考えている40代は実際多いですね。
現在のIT技術の発展は凄まじく、10代や20代が携帯ゲームをプログラミングして1億円儲けた夢物語を聞くようになりました。
大学を卒業してから20年以上もの間、上司のパワハラや薄給に耐えに耐えサラリーマンをやってきた我々世代にとっては腹立たしい存在であります。
しかし、インターネットやeラーニングが急速に発達したことにより、誰でも知識さえ身に付ければ気軽にホームページやゲームを作れる時代になってしまいました。
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2019年現在のIT業界事情を40代の転職者に説明
ITと聞くと、自分には関係のない世界の話と思いがちですが、インターネットが急速に発達した現代においてITは我々の生活に絶対必要な技術となりつつあります。
自宅では、Amazonや楽天に代表されるインターネットでの買い物や電子メール、仕事現場においてはマイクロソフトOfficeやクラウドサービスを大勢が使っています。
こういった製品やサービスは、IT技術の最終形態と考えても問題ありません。
このように個人・法人に関係なく、将来的にもIT技術の需要は大きくなっていきます。
IT技術の需要が大きくなると共に、今よりもっとにIT人材も必要不可欠な存在となっていきます。
ITとは、Information Technologyの略で、コンピュータやインターネットする上での技術の総称であり、経済産業省の分類から見ると情報サービス業(ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業、インターネット附随サービス業)に該当します。
IT業界全体での売上高・従業員数はインターネットが世に出始めた1990年頃から急激に伸び始め、1998年にはより一層伸びが膨れ上がりました。
経済産業省が行なった2013年の調査から、IT業界の従業員数は約100万人、売上高は約20兆円規模。
2010年と比較すると、従業員数は、ソフトウェア業界が20%、情報処理・提供サービス業界が10%、インターネット附随サービス業界は33%伸びていることがうかがい知れます。
さらに売上高は、ソフトウェア業界が 5.8%、情報処理・提供サービス業界が30%、インターネット附随サービス業界は38%伸び、情報サービス業の全てで右肩上がりで成長しているのがうかがえます。
情報サービス業界は、情報通信技術(ICT)を活用しつつエネルギーのコストパフォーマンスを最適化し、社会を動かしていくため今より多くのIT技術者のフォローが必要な課題を常に持っています。
そういうわけで、各地方自治体や一般の法人などで情報通信技術を支えるべくIT人材を確保・育て上げることが課題となっています。
現代において、インターネットに代表されるIT利用の増加が原因で、自社内の人員のみで補完する作業が難しくなったことからソフトウェアの業務委託が進んでいます。
かつ、ネットワーク化が進化し、2000年頃からインターネットを活用したビジネスに力を入れて行く企業が増えて始めました。
2010年頃から始まったクラウドサービスは、破竹の勢いで普及しています。
こうして2018年現在においては、Webブラウザーや電子メールが社会的に知れ渡ったおかげで、情報提供元のサーバーに、個人情報や位置情報あるいは商品情報の膨大なデータが集められる状態になりました。
こういった膨大なデータ、俗にいうビッグデータをビジネスにいかに活用していくかを想定する時代に変わりつつあります。
IT業界市場は、2010年の10兆円規模から2020年には47兆円と4.7倍に拡大すると予測されています。
それ故、Webビジネス関連の人材が想像以上に不足することが問題視されており、40代でもチャンスがある市場と言わざるを得ません。
IT業界転職事情は40代にとって有利になりつつある
IT業界が人員不足である理由は明白ですが、実際IT業界の転職事情はどのようになっているのでしょうか?
一般の転職市場と同じように、少し前までプログラマーになるには35歳が限界だとする説が囁かれており、あるレベル以上年齢が行くにつれてプログラマーとしての転職は絶望視されてきました。
しかし現在では、20代30代のIT業界からの流出が顕著で、40代層も活用せざるを得なくなっています。
IT業界はオシャレなオフィスで定時上がり、週に何回かは自宅からのテレワークが認められる楽な仕事と思われがちですが、実際はいわゆる3K(キツイ・汚い・危険)
Youtuberやシステムエンジニアが若者のなりたい職業上位を占めていましたが、IT現場の過酷さがTwitterなどのSNSを通じ業界内外に知れ渡たり、若い世代がIT業界を避ける方向に変化したのも理由の1つでしょう。
IT業界は、理想と現実のギャップが大きい業界と言っても過言ではありません。
これらの背景から、40代ITエンジニアが転職市場で存在感を増す傾向にあります。
40代が身につけてきたキャリアとスキルは、企業からすれば宝の山だったりします。
若い社員が中心の企業だと、不採用になるケースもあることも考えられますが、あなた自身の今までの経験を必要としている企業を見つけ出しアプローチしていければ転職は不可能ではありせん。
40代が完全に未経験の職種に転職するのは一般的ではありませんが、やっぱりスタートしてみたいと願うなら、プライベートでスキルを自分の物にするか派遣からトライしてみるといったルートもあるので諦めないことです。
20代・30代の未経験者でなくて、意図して40代の未経験者を面接官が採用したいと思う理由を用意しておくべきでしょう。
40代未経験でもスキルを磨けばIT業界に転職可能
中高年と呼ばれる世代から転職することは、経験済の業界であっても簡単なことではありません。
ましてや、未経験の業界へチャレンジしてみる話だとしたら、これまで以上の覚悟を忘れてはいけません。
差し当たって、本気で40代の未経験者として転職するべきか否か、自分の中でハッキリさせておくべき。
「かねてから関心があった、ソフトを開発して億万長者になりたい憧れに動かされて諦めきれないから転職したい」転職がまかり通るのは、20代30代までです。
未経験者としてIT業界へキャリアチェンジすることが、お世辞抜きであなた自身のキャリアに不可欠なのかどうかを熟考してください。
そのうえで、キャリアプランをハッキリさせ見合った転職先を探すべき。
チャレンジしてみたい勢いのみで転職活動を進めるのは、もってのほかです。
企業に業績を残せる仕事ができるのかどうなのか、そのうえでその部分を企業に伝えることが可能なのかどうかがキーポイントになります。
仮に多少なりとも迷いや不安があるようなら、家族やIT業界で働いている友人・知人に相談してみるのがイイですね。
人に話すことによって心の中の気の迷いが無くなったり、反対にIT業界へ転職をしない決断に至るケースもあり得ます。
業界に精通したプロの転職エージェントに相談してみることも、一つの選択肢段。プロの目から見たIT業界の転職事情や、自分のキャリアやスキルを第三者的立場で見てもらえます。
そのうえでIT業界へ転職の決断ができたら、未経験な業界へのキャリアチェンジを進める場合のマインドセットを今一度チェックしてみましょう。
40代が未経験からIT業界へ挑戦する3つの心構え
40代が、未経験でIT業界に挑む際の心構えをいくつか考えておきましょう!
心構えその1:勉強を怠らない
実務経験がないにしろ、知識や基本的なスキルは身につけている必要があります。
インターネットを使って独学でも通学でも、自分のスタイルを把握して知識を身に付けておいてください。
未経験であっても、その行動力がある姿勢や未知なるものをマスターする力が備わっていることをPRできるはずです。
心構えその2:柔軟性を持つ
未経験から転職すれば、同僚や先輩だけでなく上司も確実に年下です。
さらにベンチャー企業であれば、社長が一回り以上年下ってケースも珍しくありません。
転職先で使えない年上は、なかなか採用されることはありません。
ですから、年下であっても関係なく、腹を割って受け容れて接するフレキシブルなスタイルを持っておくことはポイントとなります。
心構えその2:長期戦を覚悟する
40代の転職は経験があったとしても相当の時間が必要です。
未経験な業界への転職は、これまで以上に長期戦になる事実を理解したうえで決死の覚悟で望むべき。
一般的に3か月から半年で決まったら早い方で、遅いケースでは2~3年要するケースも見受けられます。
在職中で収入が確保できているのであれば問題ありませんが、失業しているのであれば、転職活動とプログラミングスキルの会得の同時進行が求められます。
プログラマー以外の職種でもIT業界に転職可能
IT=プログラマー、SEと考えがちですが、IT業界に挑戦するには、未経験からプログラマーの形で転職する方法と、営業職、企画職、人事職や経理職のような職種で転職する方法の2つ考えておくべきです。
プログラマーとして転職するのであれば、最低限度の知識やスキルは必要不可欠です。
入社してから学ぼう・教えてもらうスタイルで採用されるのは20代30代までです。
独学で知識をマスターし、未経験でも可とされる求人を探し出すところからスタートしてみてください。
また、転職特化型のプログラミング専門学校で学ぶこともお勧めできます。
これらの学校は、IT業界への転職を念頭に置いたスキルを手に入れる事ができ、加えて無料で転職支援にも乗ってくれてるため未経験からのキャリアチェンジにバッチリです。
特化型の転職エージェントは、40代の転職成功例も豊富に持っているから相談してみるのも問題ないでしょう。
IT業界への転職は、プログラマーだけじゃありません。例として、社員のマネジメントやプロジェクトの進行役、経営企画に代表されるようなバックオフィスを支える職種として転職するルートも存在します。
経験のある職種を発揮して、IT業界へ転職する方法もありですし、何よりIT業界への転職は大穴だと私は考えています。
ですから、大きな視野を持って理想的な転職先を探してみることをお勧めします。
IT業界だけでなくパソコンスキルは引く手あまた
仕事を通じて、VBAやデータベースの知識を身につけたのであれば、IT業界に行くまでもなく引っ張りだこです。
私自身、40代で転職歴が5回以上ありますが、サラリーマン生活を通じてITスキルを学び、積極的に身につけてきた経験があるため転職では有利に運ぶことが多いです。
特に、大掛かりなシステムを購入することが難しい零細・中小企業からは熱いラブコールを受けることがあります。
履歴書類に記入している具体的なスキルは、Microsoft OfficeのVBA(Visual Basic for Applications)、データベースの構築、サーバーの管理運用、ホームページを作成するためのhtml言語やCSS(html言語と組み合わせて使用する言語)などです。
これらは一長一短で身に付くものではありませんが、一度身につけてしまえば一生使えますし、資金難でシステム部を作ることがない零細中小企業にとっては重宝すべき存在に変わります。
ですから、リストラされにくい存在に変わると考えても差し支えないと考えています。
総務兼システム担当者とか、経理兼サーバー管理者とかってポジショニングです。
実務経験から学ぶ機会がないのであれば、趣味でブログやホームページを作ってみるのもよいでしょうし、eラーニングでみにつける方法も忘れてはなりません。
私自身の経験で言わせてもらえれば、何かしらプログラミングを学ばざるをえない状況に陥れば否が応でも身に付きますが、プログラミングを使う目的がなければモチベーションが保てず挫折します。
20代は使う必要がなかったので何度も挫折しましたが、リーマンショック以降人員を大幅に削減されて業務量が爆裂して、学ばざるを得ない状況に陥った30代後半、私のプログラミング技術は大きく飛躍しました。
経験がなくても40代がIT業界に転職する方法まとめ
最後に要点をまとめておきますので、参考にしてください。
- IT業界は破竹の勢いで成長しているが、慢性的な人員不足
- 20代30代のIT業界離れが問題視され40代が存在感を増している
- 40代未経験でもIT業界に転職は可能だが、相当の努力が必要
- IT業界=プログラマーではない。それ以外の職種も大穴
- ITスキルがあれば有利な転職が可能となる
ITスキルを持っていれば、転職回数が多いとかキャリアに一貫性がない不利な条件があったたとしても転職を有利に進めることができます。
本気で学ぶなら、eラーニングがおススメ。
IT技術最強です。
(経験者談)転職支援をしている斎藤でした。