転職エージェントに登録できたものの、いくら応募しても面接へ進むことができない都市伝説が40代の間でささやかれていますよね?
私自身、100社以上の様々な規模の転職エージェントに登録敢行して見えてきたことがひとつ。
内部選考される転職エージェントに登録しても時間の無駄って結論に達しました。
転職エージェントも営利目的のいち企業であり、ビジネスモデルを考えると致し方ないことですが、リストラ等で無職状態の40代の転職者にとっては死活問題。
要は「内部選考がなく、40代でも相手にしてくれる転職エージェント」を探し出すことが、短期での転職を叶えるための近道です。
パソナキャリアは内部選考されることなく選考される貴重な転職エージェント。
目次
パソナキャリアは40代女性向けの転職エージェントとして有名
私は採用担当者として働いてきた経験上、転職エージェントはよく利用してきました。
採用担当者だった当時からパソナキャリアは、特に優秀であるという印象を受け続けてきました。
実は私自身が転職する際にパソナキャリアを利用した時にも、採用担当者時代と全く同じ印象。
総務人事職をしていた私は、転職に転職エージェントが有利ということを認識していたために、大小の転職エージェントへ複数登録。
年齢と転職回数の多さから、なかなか求人の紹介まで行きつけませんでしたが、その中にあってもパソナキャリアの求人は質が高く独自性が高かったように思えます。
パソナキャリアは、人材紹介会社パソナグループの社内カンパニー。
その母体となるパソナグループの創業は1976年2月大阪から始まり当初から女性や若者、シニア層が生き生きと働けるように雇用を創造。
転職支援を主業務とするパソナキャリアの創立は1992年12月、続く1996年3月、企業の福利厚生アウトソーシングを行う株式会社ベネフィット・ワンなども設立してきました。
現在のパソナグループの従業員数は、派遣社員を含めて8,282人という巨大な組織へと成長してきました。
パソナキャリアの個人に対しての企業スローガンは「関わる全ての人がさらに豊かな人生になるよう、心の成長を支援していく」とされています。
パソナキャリアカンパニーより引用
実はパソナキャリアは、かなり強引な営業体質の企業との口コミがありますが、この企業理念により転職者に対しては人の幸せを優先する転職エージェントになっています。
営業体質の社風を持つ転職エージェントはルールがしっかりしているところが多く、パソナキャリアの場合は営業体質であっても企業スローガンが社内全体に行きわたっているため、無理な押し込みがないと評判。
私の身近な所にもパソナキャリアの転職サービスを受けた人が多くいますが、誰1人として無理がある押し売りを受けることなく納得した転職活動ができたと評価しています。
パソナキャリアのスタンスを一通り紹介したところで、次は転職エージェントとしての特徴を紹介していきます。
パソナキャリアで受けられる転職支援サービス
パソナキャリアは、人材サービスの開拓者として、現在までに25万人の転職支援を行ってきました。
また取引企業は16,000社以上で、常に多くの求人が寄せられています。
各専門分野に精通したキャリアコンサルタントが多数在籍しており、転職者の経歴や志望に合わせたキャリアプランを提供してくれています。
2018年6月現在の求人数は、全体で約49,000件うち非公開求人が29,000件占めています。
パソナキャリアカンパニーより引用
パソナキャリア求人は独自の路線を打ち出している
求人数、種類、質、そのどれをとってもトップクラスと考えられます。
求人企業からの評判が良いため求人が集まりやすく、それによって求職者も数多く登録しています。
これがパソナキャリアの展開方法と言えますが、所有する求人も多方面に渡り基本的に求人が少ない職種が見受けられません。
また、先述した通りパソナキャリアは独占求人が多い印象。
私がエントリーした当時、パソナキャリア以外は他の転職エージェントと重複する求人が多かった印象がありますが、パソナキャリアにしかない求人がかなりあり驚きました。
また、比較的どのような年齢・役職にも対応できることがパソナキャリアの強みの一つだと評判です。
我々のような40代でさえ、門前払いされることなく親身になって話を聞いてくれます。
なりより、キャリアコンサルタントの質が極めてハイレベルであるのが特徴と言えます。
パソナキャリアにおいては、求人企業の営業担当とキャリアコンサルタントが分かれている、いわゆる一般的な形式を取っています。
こうした場合、営業担当とキャリアコンサルタント間での情報共有が難しくミスマッチが起こりやすいのですが、パソナキャリアは万全のチーム体制を敷いています。
私は採用担当者時代にパソナキャリアの営業担当者とよく擦り合わせをしてきましたが、時折キャリアコンサルタントも同席してくる不思議な企業の印象を持っていました。
このような体制を取ることによって、食い違いを完全に近い状態まで防ぐことができる。
キャリアコンサルタントが企業の求人内容を細部まで熟知しているため、紹介の際に求職者に入る情報が良質かつ正確と言えるのです。
パソナキャリアの求人の質はそこそこ高かった印象
パソナキャリアの担当者は、交渉能力にも長けていて心強かった印象がありますが、口コミサイトのレビューは微妙なものばかり。
高い評価を受けているだけあるなと感じたのが、転職活動で苦戦している求職者のための定期的な勉強会を開いてくれている口コミを耳にした時でした。
40代を対象に再就職支援や農業業界や介護業界への転職支援サービスも積極的に行い、厚生労働省から優良認定転職エージェントとして表彰される社会に貢献する姿勢を伺うことができます。
登録から担当者決定まで
パソナキャリアへ登録するには、まず最初にWEB上のホームページから個人情報の入力が必要。
全ての情報入力が完了して送信メールした後日パソナキャリアからメール連絡が来る段取りで、最初に連絡をくれた担当者が基本的に担当キャリアコンサルタントとなる仕組み。
パソナキャリアは大手の転職エージェントであり社員数も豊富ですから、相性の向き不向きなど何かしら不備があればキャリアコンサルタントの変更はいくらでもできます。
しかし、いずれのキャリアコンサルタントもサポート水準がほぼ統一化されていて、担当者の変更はあまり悩まなくて良いのかもしれません。
担当者決定から面談まで
メール連絡時には、後日面談のために来社してほしいとの依頼があります。
このタイミングで、以下のような書類を用意しておいてほしいとの依頼を受けることになります。
- 履歴書
- 職務経歴書
- パーソナルシート用証明写真
パソコンを持っており最初から用意できるケースでは、データをメールに添付して送付してくださいとの指示があります。
初回の面談内で求人を紹介される場合もあるため、面談前にデータを送付しておくと、条件にに見合う求人を探しておいてくれます。
なお、パソナキャリアは外資系企業からの求人情報も保有しているため、外資系企業への転職を希望する方は欠かすことはできない存在のひとつ。
こうした履歴書類の他にも、面談までに転職理由や転職条件などを整理しておいてくださいと連絡があったら、事前に考えておくのがベストです。
転職エージェントを使っての転職を成功させるためには、何よりもキャリアコンサルタントとの信頼関係が絶対必要です。
初回の面談時で躓いてしまうと、後々やりにくいのでしっかり誠意を持って対応していきましょう。
パソナキャリア面談当日
当日の面談は、既に退職していたため平日の正午から開始してもらえました。
場所は淀屋橋と本町のちょうど中間地点にあるパソナグループビル。
淀屋橋からでの本町からでも5分以内にアクセスできて非常に楽です。
パソナグループビルは丸ごとパソナの関連会社が入る巨大な建物です。
エントランスを入ると、綺麗なお姉さんが案内してくれます。
知らない人が間違えて入ったら「ここは高級ホテルか?」と勘違いしてしまいそうな豪華な内装です。
ウソのような笑い話ですが、40代の元同僚がパソナキャリアの担当者に「平服でお越しください」と言われ、ジーパンとTシャツでパソナビルに入って赤恥をかいて面談は後日になった事件がありました。
面談に行くまでに社内を案内されますが、社員さんの挨拶がしっかりしていて営業体質の企業とは思えない明るい印象を受けました。
個室も非常にシンプルかつお洒落でお茶も用意してくれリラックスできます。
面談ではキャリアコンサルタントからのあいさつと共に、転職サービスの利用説明と個人情報保護の説明があり、それに署名を求められ、その後、事前にメール送信したキャリアシートや職務経歴書をベースにして、面談が始まります。
一通りこちらのキャリアと希望条件を伝えた後、キャリアコンサルタントからのヒアリングとなり最後に求人の紹介という流れが一般的。
キャリアコンサルタントからは、これまでの経歴についての様々な質問が繰り出されると想定してください。
具体的な数字もきっちりヒアリングされますので、しっかりと受け答えできるように事前に準備しておいてください。
(どこの転職エージェントに登録して、何社応募しているか)
(長所と短所etc.)
(業種、職種、勤務地、年収、労働条件etc.)
パソナキャリアの面談
パソナキャリアは40代も相手にしてくれる数少ない転職エージェントのひとつ。
基本的に内部選考もなく、希望する案件にエントリー可能。
当日の面談で紹介された求人はレンジが広く、自分の希望と若干違う求人も多数見受けられました。
パソナキャリアとしては最初から認識しているようです。
求職者は希望条件を最初から絞り込む傾向にありますが、自分に合ってないと考えた求人であっても案外マッチしていることもあり、希望条件に該当しない求人も幅広く紹介しているとのこと。
パソナキャリアから面談で紹介してもらった求人数は10社くらいで、自分にピッタリの総務職を中心として他の職種も可能性として紹介を受けました。
実際、パソナキャリアの独占求人は他の転職エージェントに比べ多く感じました。
求人を紙媒体で預かり帰宅し、極力一週間以内に応募する求人を絞り込んで欲しいと指示されます。
キャリアコンサルタントとの信頼関係を早期に構築しておきたかったため、翌日には応募するかどうかの連絡を行いました。
面談後の応募手続きや書類のやり取り、その他面接日程調整などは、メール主流で部分的に電話でやりとりするのが基本。
聞き洩らしてはならない重要な項目はメールの履歴という形で残し、行き違いのないようにしているとのこと。
また、面談後は担当のキャリアコンサルタントだけではなく、応募する求人の企業担当者も電話やメールでバックアップしてもらえる体系となっているが特徴。
パソナキャリア経由の書類選考
応募したい求人を何件か伝えると、キャリアコンサルタントから「履歴書と職務経歴書の修正をしたので再チェックしてみてください」と連絡がありました。
初回で非常に驚いたんですが、一社一社カスタマイズして添削してもらえました。
「え?そこまでやってくれるの?」ってのが添削に関しての第一印象です。
キャリアコンサルタントも企業を良く知っているため、その企業ごとに志望動機含めたレジュメの内容を変えた方が良いでしょうとアドバイスしてくれました。
私は10社程の紹介案件のうちから5社の応募手続きを依頼しました。その中で書類選考を通過できたのは1社です。
5社応募してたった1件か?と思われるでしょうが、40代の転職で、エージェント経由の応募をした場合、書類透過率は5%以下との説明。
20社応募して1件通過できればよいほうです。
私の場合、転職回数も40代で5回、これまでに歩んでいたキャリアも20代で倉庫作業員、30代で総務職と一貫性がなかったため、他転職エージェントでは「紹介できる案件がない」と何度も門前払いを受ける状況。
そんな経歴の私でさえも、希望先の書類選考を通過できたのは自分の実力がでははなく、パソナキャリアのキャリアコンサルタントの添削力が高かったからだと考えています。
不利な条件をカバーできてしまう程の職務履歴書を添削してくれたおかげ。
パソナキャリアで添削してもらった職務履歴書は、その後の応募活動でも非常に役に立ちました。
今こうして転職支援をしている私の基礎は、パソナキャリアで完成されたといっても過言ではありません。
なお、20代30代の平均的な書類選考の通過率は10%程度だと言われています。
それに比べ、40歳代の透過率は半分以下の3%~5%と面談時に説明を受けましたが、「諦めたらそこで負け、一生懸命サポートするので頑張ってください」と激励の言葉をもらい感動したのを今でも覚えています。
パソナキャリアの模擬面接
一般的に見て狭き門と言われる書類選考を何とか通過できたのですが、この後の面接対応がプレッシャーとして重くのしかかってきました。
あがり症で、面接が苦手だった私は、書類選考が通るとは思っておらず、面接対策を一切行っていなかったため、10日後に控えた採用面接に恐怖を抱いてしまいました。
「転職回数のことを突っ込まれたらどうしよう」「圧迫面接を受けたらどうしよう」面接は怖い苦手だという拭いがたい恐怖心で、面接対策どころではなくなってしまいました。
いわゆるメンタルブロック状態に陥ってしまった私は、正直に担当のキャリアコンサルタントに「どうしていいか分からない」と大人げなく泣きついてしまいました。
彼は嫌がる素振りを見せずに「では、模擬面接をやってみましょう」と持ち掛けてくれ、再度パソナビルを訪れた私は、人生初の「模擬面接」に挑むことになりました。
面接までちょうど1週間を切っていました。
彼からは主に、姿勢に関してレクチャーを受けました。
「模擬面接って質疑応答中心ではないのか?」って一瞬思いました。
「斉藤さんはとにかく姿勢が悪い、受け答え時の「妙な」クセを修正しないと採用担当者はいい印象を受けることはない」と、ハッキリ断言されてしまいました。
「あなたも採用担当者を経験してきたから分かっているだろうけど、面接は話す内容よりも第一印象が遥かに重要」とレクチャーされ、面接の日まで鏡に向かって模擬面接をする日々が続きました。
パソナキャリア経由の採用面接
採用面接当日を迎え、緊張しながら地下鉄を乗り継ぎ、大阪南部のとある中小企業に赴きました。
転職エージェントによっては、キャリアコンサルタントが同席してくれる形態をとっているところもありますが、パソナキャリアは同席はありませんでした。
担当のキャリアコンサルタントからアドバイスがあった通り、姿勢と入室時の第一声に全精力を注ぎこみ挑んだ面接は、自分では考えられない程上出来でした。
転職回数についても当然突っ込まれましたが、シュミレーション通り回答できました。
いわゆる「 答えにくい質問 」も数多く繰り出されてきましたが、質問の意図を事前に聞いていたため冷静に答えられました。
キャリアコンサルタント、企業担当共に、採用担当官の性格、質問の傾向、好ましい回答法を熟知しているからこそなせた業だと改めて実感。
面接後、キャリアコンサルタントに面接の手ごたえと志望度について電話報告して終了しました。
キャリアコンサルタントもすぐに企業担当と連携し、私の印象を確認してくれていたようです。
パソナキャリア経由の結果発表
2週間後、残念ながら今回は見送りとなったとの連絡が入りました。
世の中そんなに甘くないか…と感じた瞬間でした。
理由は2つ
- 総務職としてのキャリアが10年未満と、まだまだ浅く頼りないと感じたこと
- 若気の至りとはいえ、やはり転職回数の多さが気になる
とのこと。「やるだけのことはやったんだから、次頑張ろう!」と励ましてくれましたが、40代転職初の面接だっただけに凹みました。
私はこの後も、パソナキャリア経由で書類選考を通過することはありませんでしたが、共にリストラされ転職活動をした40代前半の女性がパソナキャリアを通じて転職に成功してしまいました。
40代の女性が正社員として転職できたって話は、今まで聞いたことがなかったので、改めてパソナキャリアの添削力やサポート力の凄さに驚いてしまいました。
最後に、転職エージェントを転職者が利用する目的の一つに、内定後の労働条件交渉が考えられます。
直接応募すると企業との内定後も全て自分で交渉するハメになり、転職においては弱者となる転職者に有利とは言い難いものがあります。
特に40代の転職において、労働条件とりわけ給与条件は企業の言いなりになってしまうケースがほとんど。
パソナキャリアはこの交渉術を非常に得意としている企業のうちの一社です。
40代で転職に成功した元同僚のE子も、前職とほぼ同等の労働条件を勝ち取ったのですから本当に驚きを隠せませんでした。
パソナキャリアを40代にお勧めする理由は応募書類の添削
では最後に要点を纏めておきますので、参考にしてください。
- 内部選考を行っていないパソナキャリアは40代の転職に有効
- パソナキャリアは独占求人を多数保有
- 応募企業ごとに、職務履歴書を細かく添削してもらえる
- 他のエージェントに比べ、書類選考率は高い
- 頼めば、事前に模擬面接もしてくれる
残念なことにパソナキャリア経由での応募は見送りになりましたが、得られたものが大きいと今でも思っています。
あの時パソナキャリアで書類の添削を受けていなければ…、あの時パソナキャリアで模擬面接を受けていなければ…、あの時担当のキャリアコンサルタントに励まされていなければ…、独り悩んで潰れていたかもしれません。
独りで悩まず、まずは相談してみてはいかがですか?
転職支援をしている斉藤でした。