「給料は右肩下がりだし転職でもして年収上げないと貯金が底をついてしまう」って切実な思いを抱く40代のお父さんは多いですよね?
私も40代でリストラされる前は、そこそこ名の知れた企業の一員でそこそこの生活。
そこそこのSUVに乗って週末はゴルフや釣り三昧、家族旅行も年3回は欠かさず行っていました。
それがリストラで年収が大幅ダウンし一変。転職先で年収が4割以上ダウンし、家計は正に地獄絵図。
転職先を紹介してくれたキャリアコンサルタントから「初年度に年収が下がるのは当たり前、次年度から頑張って年収を上げていきましょう!」とアドバイスを受けました。
とりあえず貯金もあったし1年間は我慢して一生懸命働くしかありませんでしたが、次年度の査定額を見て私は絶叫してしまいます。
なんと月にして5千円ほど下げられていました。
転職で年収が4割ダウン、追い打ちをかけるように次年度は6万円も年収を切り下げられる事態。
絶望とはこのことを言うのでしょうか?今は週末のゴルフを年4回ほど減らし、燃費の悪いSUVを売却するしかなかった。
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総務省が発表した40代の平均年収は495.2万円
40代の平均年収は495.2万円で、30代と比較して約80万円もアップしています。
一方、収入の上り幅は、20代から30代に比べ小さなものとなっています。
40代の年収は職種や学歴、さらには雇用形態といった属性による違いで大きく特徴が違ってきます。
職種別に見れば、金融業界をはじめIT業界、医療品業界で高度な知識を必要とする専門職が高収入を得られ、40代に入ると30代までと比較して、年収がさらにアップし職種による年収格差が広がっています。
大卒や大学院卒の学歴を持つ大卒以上の平均年収は602.7万円ですが、高卒あるいは専門学校や短大卒未満の人は396.7万円となっています。
40代では学歴による年収の格差は、200万円以上にもなります。負け組と言われても致し方ないのだろうか…
残念ながら、正社員と非正規社員でも格差が生まれています。
正社員として働く40代の平均年収は561.3万円ですが、契約社員や派遣社員、アルバイトといった非正規として働く人は256.3万円。
雇用形態による平均年収の差は、約2.1倍にも及ぶのです。
40代では管理職に就く人だけではなく、経営幹部となる人もみられ、賞与の支給はありませんが収入の面では高額になることもあり得えます。
しかし非正規雇用で働く40代の場合、大幅な昇給も期待しにくく正規雇用で働いている人と大きな差が生まれています。
40代で年収300万円以下の人々にヒアリングを行ったところ、正社員で勤続年数が長い場合でも例外ではありませんでした。
子供が3人いる40代正社員でも年収が280万円の悲劇
自動車産業一筋20年のOさん42歳は、18年前から今の職場で働いてきました。
最初の数年は年収360万円前後だったが徐々にダウンして、昨年は280万円とついに300万円を切ってしまいました。
「今年も同じくらいです。社長には、『今は持ちこたえているが5年後はわからない』と言われてしまいました。できれば別の職種に転職したいけど、整備士以外の資格も技術も何も持っていないので絶望的」と彼は言う。だが、肝心の車の整備もハイブリット車を整備できるスキルは持っていないようだ。
そのためか「同業他社への転職も難しい」と彼は言います。
「12歳、6歳、4歳とまだ手のかかる子供が3人もいます。
特に長男は『将来は大学院に行って学者さんになりたい』と言っていますが、今の状況じゃとても無理。
私に似ず頭がよくて自慢の息子なんですけど」私にも同年代の息子がいるから彼の苦悩も分からなくもない。
あまりの貧困ぶりに現在末っ子の育児に専念中のOさんの奥さんも「来年からパートタイムで働く」と宣言。
だが、Oさんがこの調子では大幅な見直しは無理。
「もう貯金も底をつきそうなので、妻の実家に援助を頼むつもり。もともと義母達とは折り合いが悪く、息子たちのことを可愛がってくれるので背に腹は代えられない。
子供達をダシに使うので心が痛むのは私だけでしょうか?」
援助を申し出るのも悪くはないけど、家の大黒柱ならば他にもやることがあるはず!父親がこれでは家族もこの先が不安でしょうね。
長引く不況とグローバル化やIT化のなかで、上場企業でもあっても年収200万円台そんな40代が珍しくない時代が、すぐ近くにやってきているのではないでしょうか?
あなたも転職がダメなら親や嫁に頼ってしまうんですか
Oさんは、自分で道を切り開くというよりも他人依存に走ってしまった40代の典型例ですが、あなたもそんなんでイイんですか?
40代の転職活動は、応募先を探して面接が入り始めるまで2,3か月は軽くかかってしまいます。
私自身、大手鉄鋼会社の一員として働いてきたので「俺ぐらいのキャリアがあれば、引く手あまただろう」とと高を括っていたため、最初に面接が入るまで3か月かかってしまいました。
正直、想定外でしたし、この世の中、案外冷たいなと思い落ち込みました。
同時に、長年勤めた愛着のある職場を去らなければならない喪失感と、リストラされなかった社員達の余計な励ましの言葉が私の心をかき乱しました。
「心配するな!俺たちもすぐ後を追いかけるからな!」
そんな心情の中、当時は転職活動に全精力を注ぎこめる状態ではありませんでしたし、「もっと早く準備しておけば」と毎日後悔していました。
当時を振り返ると、転職するしないは別として、もしもの場合に備えておくべきだったと本当に後悔しています。
40代で突然リストラされた管理人からアドバイス
40代は転職する気がなくても、万が一の場合に備えて転職サイトに登録して自分の相場なり職種の需要を見極めておくべき。
気になる求人情報を把握しておくだけでも転職の選択肢が増え、私のようにストレスや疲労感が限界に達する前に行動することができます。
基本的に転職サイトは登録無料ですし、あなたの希望条件に見合った求人や、職歴にマッチングされた新着求人メールが届く仕組みになっています。
転職サイトに登録しても、ウザったい勧誘メールが来るだけですが、それも「メールを受信しない」設定にすればいい。
その他は最新の業界嬢を提供してくれるだけなんだから、特にしかならない。
しかも、転職エージェントと違って「面談しに来てください」って電話も掛かってきません。
一度メンドくさい職務履歴を登録しておくだけで、企業の採用担当から直接スカウトメールが来るんです。
本当に、完全放置のほったらかしでスカウトメールが来るんですよ。
無料の性格診断や自己分析ツールも充実しているから、使わない手はないんじゃないですか!
適性年収を把握していれば、ハローワークで「あなたの希望年収で転職できる先はない」と言われても、ショックを受けることもなくなるじゃないですか。
40代正社員でも年収200万円到来の絶望まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 高収入を得られる職種 1位:投資銀行業務 2位:システムエンジニア 3位:アナリスト
- 大卒以上の平均年収:602.7万円 四大卒未満の平均年収:396.7万円
- 正規雇用の平均年収:561.3万円 非正規雇用の平均年収:256.3万円
私も40代でリストラされて転職した先で「失敗したな」と気付いて絶望しました。
後で分かったことですが、私が再就職した企業は40代以上の年収を切り下げていく慣習がありました。
「行く当てもない40代を雇ってあげている、これはボランティアですよ。
嫌なら辞めればいい、どうせ再就職もないんでしょ?」と幹部達は話します。
就職弱者を喰いものにしているブラック企業かよ!?
転職支援をしている斉藤でした。