「今日も転職エージェントに登録拒否されたけど、俺達は登録すらできないのか?」と悩む40代転職者は実際多いですね。
私も40代でリストラされて転職活動した際は、数えきれないほどの転職エージェントに登録拒否されて悲しい気持ちになりましたよ。
今はこうして無事再就職していますが、某大手転職エージェントに「斉藤さんには転職市場における価値はない」とハッキリ言われたこともあります。
正直、「お前に俺の何が分かるんだ!」って腹が立ちましたね。
ところで、この登録拒否、実は法令違反。
転職エージェントが送ってくるこのお祈りメールなんだか表現が遠回し過ぎて、結局のところ何が言いたいのか分からないと考えている40代も多いのではないでしょうか?
でも、そこにとらわれ過ぎて無駄に時間を消耗するのも、精神衛生上あまりよろしくありません。
今回は、登録拒否された40代が取るべき次の一手を紹介していきます。
目次
転職エージェントの登録拒否行為は法令違反と認識
「転職エージェント」・「登録拒否」で検索すると、サイト運営者のほとんどが
- 現在紹介できる案件がない
↓ - 転職エージェントのサポートを利用できない
↓ - 実質的には、登録拒否である
と多くの人が誤認しているのがその証拠です。
ではなぜ「実質的」には登録拒否であっても、転職得エージェントは面と向かって「あなたは絶対に登録できません」と言ってこないのかお分かりですか?
実は、この日本には、登録希望者を拒否してはならない法律があります。
それゆえ、明らかな登録拒否をしてしまっては法令違反になってしまう。
だから、転職エージェントは登録拒否にならないようギリギリのラインで攻めてきます。
その結果、送られてくるメールが、どうしても分かったような分からない遠回しの表現になってしまいます。
40代転職者は登録拒否が職業安定法違反と認識すべし
職業安定法とは「特に、職業紹介事業に関する基本的なルールについて定めたもの」で、その中の第5条の6には公共職業安定所、特定地方公共団体及び職業紹介事業は、求職の申し込みは全て受理しなければならない。
ただし、その申し込みの内容が法令に違反するときは、これを受理しないことができるとあります。
私も総務職を長年していましたが、正直知りませんでした。
情けない。
ほとんどの転職者は、この事実を知ることはありません。
40代や50代であっても法律的には登録拒否できません。
門前払いされたのは、自分の実力がなかったからだと多くの転職者は精神的に落ち込んでしまいます。
では何故転職エージェントは法令違反を犯してまで、登録拒否という暴挙に出るのでしょうか?
それは転職エージェントもいち企業であり利益を追求しなければならないのが理由。
転職エージェントの法令違反を理由に再登録を迫る
法令違反だからと再登録を迫るのも「あり」ですが、果たしてそれは転職者にとって効率の良い行為なのでしょうか?
もちろん、日本の労働者は職業安定法で守られているので、再登録を迫るのも労働者の権利と考えて間違いありません。
しかし、登録を拒否されたのは、こちら側のスペックが転職エージェントの求めるスペックに達していなかった可能性もあり得ます。
それぞれの転職エージェントにはビジネスモデルがあります。
20代や30代の若年層を主ターゲットとしているエージェント、40代を主ターゲットにしているエージェント。
それゆえに、仕事を紹介してもらえなかったから一方的に転職エージェントを責めるのは見当違いです。
リクルートエージェントとリクナビNEXTが、40代の転職者層を含めているのに対して、マイナビエージェントとマイナビ転職は20代から30代層を主にターゲットとしているのが良い例でしょう。
また、厚生労働省発表の平成27年度職業紹介事業報告書を見る限り、有料職業紹介事業所数は全国に約18,000社存在。
その内訳は、東京都で全体の30%で5,400社、大阪府で10%の1,800社、残りの60%が他府県にあると言われています。
それゆえに、たった1社か2社に断られた程度で「自分には市場価値がない」と決めつけるのは時期尚早です。
40代の転職活動を支援している管理人からアドバイス
転職エージェントに登録拒否されることほど、腹立たしいことはありませんよね?
まだ会ったこともない他人に、自分を完全否定された気持ちになります。
ハラワタが煮えくり返るとは、このことを言うのでしょう。
でも、無駄に消耗しては時間の無駄。
さっさと見切りをつけて別の転職エージェントに応募していくべきです。
転職エージェントからを続けざまに登録拒否を受けると、「ひよっとして自分は世の中から必要とされていないのか?」との疎外感。
そういうことばかり考えるようになると、精神的にも追い込まれ転職活動どころではなくなってしまいます。
ネガティブな感情は、行動する勇気を削いでいきます。
「どーせ応募しても不採用だから応募しない」と思い始めると、ストレスが極限に達している証拠。
そうなってしまったら、転職エージェントに相談する気すら失せてしまいます。
40代が転職エージェントに登録拒否されるのは、エージェントが持つビジネスモデルを理解していないことが大半。
近年、転職エージェントが持つ非公開求人が市場に占める割合がどんどん増加してきており、「断られるのが嫌」って理由で転職エージェントが持つ非公開求人枠を取りにいかないのは転職そのものを諦めるのと同じです。
転職エージェントは、転職サイトと違い無料で色々お世話してくれます。
転職エージェントに出向いて面談しなければならないのが唯一のデメリットですが、履歴書類作りやブラシアップを手伝ってくれたり、求人検索の時間を短縮できる点では他人任せにして転職活動を進めていきたい40代にとっては頼もしい存在と言えます。
私が最もお世話になった人材バンクネットは、キャリアコンサルタントを逆指名できる唯一の転職エージェント集合型サイトです。
ですから、登録拒否されたり門前払いされることは一切ありません。
私も人材バンクネットを使って多くの転職エージェントに登録できましたよ。
本当に、使わない手はない。
転職エージェントに登録拒否された場合の対処法まとめ
最後に今回の要点をまとめておきましょう。
- 登録拒否は実質的には法令違反
- 法令違反だと訴えれば登録してもらえるが決して効率的ではない
- 40代転職者が、1社や2社登録拒否されるのは当たり前
登録拒否されショックを受けたのは紛れもない事実。
私も何度ショックを受けて「転職活動辞めたい」とネガティブな気分になりましたから。
それぞれの転職エージェントが、それぞれのビジネスモデルを持っているので、ちゃんと理解してどんどん活動していきましょう!
転職支援をしている斉藤でした。